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【開発日記】day1 :: iframeを使った動画表示

開発日記(主にwebアプリ)を始めました。

明日やる明日やると言って、このブログを更新したのがついに4ヶ月ぶりになってしまいました。

流石にサーバー代が勿体無いので、気軽にかける内容を毎日更新していく感じでやっていこうと思います。

また、最近ハマっているプログラミングの勉強も形として残していこうと思ったので、いっそのこと開発日記を書くことにしました。

プログラマーとしては本当に偏差値20くらいの状態なので、初歩的な内容が続くと思いますが、自分が四苦八苦する姿を見て、コードに抵抗感がある人でも「へー、コード書くのってこんな感じなんだ。自分でもできちゃいそう」と思い、プログラミングを始めるきっかけになれると至上の喜びです。

どのような項目で書いていくかも模索中です。

さて、いつまで継続できるか、拭目以待(目をぬぐって待つ)ですね。(また三日坊主したらリマインドください。)

iframeを使った動画表示

今、インターンの仕事でつくっているwebアプリの画面で動画を表示させたいので、iframeというhtmlのタグを使う実装を勉強しました。

https://www.w3schools.com/tags/tag_iframe.asp

簡単に言うと、htmlのなかにinlineで小さなhtmlの窓を作って、そこに好きなもの(画像や動画)を表示させるタグです。

具体的なコードを叩くとこんな感じですね。

<iframe src="https://www.w3schools.com" title="W3Schools Free Online Web Tutorials"></iframe>

上記のコードはこのような形で表示されます。

https://www.w3schools.com/tags/tryit.asp?filename=tryhtml_iframe より

iframeタグには色々な属性があり、代表的なものをいくつかあげると:

  • title: iframeのタイトル
  • src: ソースを指定
  • height/width: frameの大きさを規定
  • allow: iframe内のコンテンツの表示規定を定める(defining Feature Policy)

この中では、allowがiframe特有の属性で、例えばiframe内の動画をフル画面表示させたい場合は、その権限を得るためにはallow=”allowfullscreen”としないと行けません。文字通り、Feature Policyになります。他にカメラやマイクの使用許可などがあります。

ちなみに、複数のallowを入れるときはこのように書きます:

<iframe allow="camera 'none'; microphone 'none'">

では、実際に動画を表示させてみます。この場合はyoutubeのリンクを渡してあげるだけでできるので便利です。(動画idの前にembedを入れないといけないことに注意。urlをコピペするだけではうまくいきません)

コード:

<iframe width="420" height="345" src="https://www.youtube.com/embed/N02nn-LUcgo">
</iframe>

表示:

だいたいこんな感じですね。

余談ですが、youtubeの場合はAPIも揃っているのでurlにクエリを載せるだけで自動再生や起動時ミュートなどの設定が簡単にできますが、他のストリーミングサービスはそうでもないので、苦労します(苦労しています)。

自分でiframe作るのめんどくさい。。。という人は、自動生成プログラムあるのでどうぞご活用ください!

https://www.iframe-generator.com/

参考資料

  • https://www.w3schools.com/tags/tag_iframe.asp
  • https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/HTML/Element/video
  • https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/HTTP/Feature_Policy/Using_Feature_Policy#the_iframe_allow_attribute

終わりに

初回はこんな感じでした。かなり初歩的な内容ですが、こんな感じで積み重ねていこうと思います。次回はgitの仕組みをまとめてみようと今のところ考えていますが、また明日決めます。

ご要望ご意見などありましたら、ぜひコメントなどで残してくださると嬉しいです。

2020年をゆるく総括

さて、2020年もあと30時間くらいで終わりです。今年はコロナ禍もあり、当初計画したのとかなり異なる一年になりましたが、転びに転んで結果的に個人史上最高の一年だったと思います(毎年が史上最高だと自分に言い聞かせないとやってられないので)。

⓪ OISTでの体験は、学校のサイトに乗せていただいたので、よかったらご覧ください。

① まずは一番時間を使ったinochi学生プロジェクトから。

今年度は、関東地域のプロジェクトリーダーとして、1年間勤め上げました。去年は平社員として何チームかの面倒を見ればよかったですが、代表の仕事はそんなに甘くないですね。総勢30人の大学生メンバーそして50人の中高生参加者を、完全オンラインで束ね、なんとか大きなトラブルなくプロジェクトを無事先日終えることができたことで、こたつの中でホッとしています。

メンバーが自分含めて3人しかいない状態だった1月。取り組むテーマである発達障害について勉強しつつ首都圏の高校40校以上を回って説明を繰り返す2月。コロナが蔓延し初のオンライン大学生新歓を試みる3・4月。新しいメンバーの教育を行いつつ高校生向けオンライン説明会を合計15回かました5・6月。オンラインで互いの雰囲気が掴めづらい中、高校生と一丸となり発達障害の課題解決を行ってきた7・8・9・10月。そして、関東メンバーのみで企画・運営した学生フォーラムを11月に行い、課題解決のマインドが少しでも多くの人たちに届けられるように頑張りました。

私は人間関係やマネジメントが得意な方ではありません。一人で学習し、一人で手を動かし、自分を強く見せてガンガン自分の道を行くのが好きでした。

多額の予算、5年間続いてきたプロジェクトを自分の代で潰してはいけない雰囲気、結果がシビアにみられる環境、これら全てが責任感とプレッシャーとなってリーダーであった自分にのしかかっていました。うまくいかない時はメンバーが知らないところでたくさん泣きました。

しかし、そうした自分を気遣ってくれて、自ら仕事を分担してくれたり、責任を一緒に持つからもっと頼ってくれ!と自分から言ってくれたりするメンバーもいて、本当に助かりましたし、こんな素敵な仲間たちと一緒に仕事ができるのが何よりも幸せでした。

高校生たちからの応援もエネルギー源になっています。

逆に高校生から賞状をもらうのは自分が初めてじゃないかと笑

1月の時、先輩から「自分の殻を破って、世界のカオスに柔らかい部分を晒すと人間として大きくなれる」と言われたが、その意味がやっと今になってわかった気がします。

結果的に、憧れの場である100BANCHにプロジェクトとして入居でき、過去最高の高校生リクルート成績(150名の応募、去年の10倍)も獲得でき、三菱みらい育成財団様から年間一千万の助成が決まり、最後のフォーラムも事前登録やライブ視聴合わせて1000人の視聴があり、何より自分が一番気にしていた大学生メンターの脱退率0%をクリアできました。生まれた解決策の社会実装が実現できてなんぼなのであれですが、関東地域2年目の成績としては、まずまずだと思います。

この結果も、学生メンバー、理事会の先生方、アドバイザーの方々、そしてインタビューでお世話になった当事者、専門家、企業の方々が居てこそのものなので、感謝の思いしかありません。

また、土日は潰れがち、一緒にいる時もいつ誰から仕事(無給)の電話が飛んでくるかわからないにもかかわらず、優しく応援してくれた彼女の存在が本当に大きかったです。彼女が居なかったら多分やめました。いつもありがとうございます。

美味しくいただきました

来年は自分に変わって、マネジメントが得意な先輩が代表を引き継いでやってくれるので、どこまで躍進できるか非常に楽しみです。

② 学校の勉強について

奨学金で養ってもらっている身なので、課外活動頑張っているからと言って学業を疎かにするのは論外です。今のところ順調にフル単なので、無事3年生になれると信じています。

③ 中原くんは将来どうするの?

わかりません。今年はいっぱいマネジメントの経験をさせてもらいましたが、「とにかくいいプロダクトを作って大きく勝負したい」気持ちに変わりはないので、学生生活の残りはそこを中心に添えつつ、いろんな勉強を引き続きして行けたらなと思います。また、かなり貴重な経験をさせてもらっているのは自覚していますので、そのような経験を積極的に後輩や周りの人たちに還元する取り組みも増やしていこうと思っています。

こんな飄々としている人ですが、やる気だけはありますので、今後ともお付き合いいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。良いお年を。

2020.12.30 城崎にて

inochiとはなんぞや

■挨拶

まず、こちらのページを開けてくれて、ありがとうございます。誰かが僕の仲間になって一緒に面白いことができるのを、日々楽しみにしています。まずご一読いただければと幸いです。

初めまして、inochi学生プロジェクト関東代表をつとめる、慶応大学医学部2年の中原楊と申します。唐突ですが、弊団体のメイン事業:inochi Gakusei Innovators’ Program (inochi) の紹介をさせていただきたいと思います。

ロゴ

■事業紹介

inochiは、

「若者の力でヘルスケアの課題を解決する」「未来のイノベーターを育てる」ことをミッションに掲げ、中高生と大学生がチームを組成し2人3脚で一つの医療課題に立ち向かうプログラムです。

去年度の最終フォーラム@大阪 1000人の来場でした


2019年は「心臓突然死」というテーマで、約半年間に教育イベントを月一に開き、女性のAED使用率向上を目指した着用シートなど(https://www.koukouseishinbun.jp/articles/-/6011)、高校生発のプロジェクトが数々生まれました。

2020年は「発達障害」をテーマに、発達障害の当事者たちが生活の中で直面する辛さや、周りとの軋轢をいかにコミュニティ・テクノロジーの力を用いて克服できるかを、中高生たちと一緒にヒアリングを行ったり、教育イベントでの専門家レクチャーから学んだりし、考えていきます。

inochiは、「実社会にどれくらいインパクトを与えたか、当事者とどれくらい密にインタラクションできたか」を非常に大事にしています。勉強会や見学は、確かに参加すると学びが多いし、医療人としての素養作りにとって大事ですが、実際に「困っている誰かのためになる」ことこそ、医療の中心的な価値だと思いますし、(非常にハードルが高いですが)学生のときからチャレンジしていくことは大事だと私たちは信じています。実地でのヒアリング、中高生たちとの白熱した議論、当事者たちに「ありがとう」と言われたときの喜び、これら全てが人生の最高の財産になると感じています。学生でも、社会は変えられる、人のためになれるのを経験すると、世界の見え方が一気に変わります。

2019年度の様子

また、より多くの人たちに貢献したく、世界のアイディアコンテスト(google science fair、stanford health ++など)に挑戦し、積極的に事業化を目指す活動もしています。実際、慶應健康ベンチャー大賞で決勝進出し起業したプロジェクトもあります。

■inochi内での役割

実際inochiに入っていただくと、以下のような役割があります:

・PM(プロジェクトマネージャー:中高生と二人三脚でプロジェクトを進めていただき、スタートアップの手法やチームマネジメント、リーダーシップを実践しながら身につけていただきます)

・イベントの運営(設計、先生との連絡、ファシリ等を一通りしていただき、イベンターとしての仕事を理解してもらい楽しさを味ってもらいます)

メインの活動期間はおおよそ2020年いっぱい、その後事後処理などを経て来年度の体制に移行します。一年だけ参加するメンバーも持続するメンバーも間をあけて戻ってくるメンバーもいます。まずは今年のことだけ考えて頂ければ大丈夫です。

■結びに

私たちは文化団体という部類に入りましたが、ある意味体育会よりえぐります。

私たちはスタートアップです。結果にこだわり、中途半端なことはやりません。それがinochiのカルチャーです。

皆様の周りにはあまりいないような、ヘルスケアの課題に真摯に向き合い、数々の失敗から学び常に本気で高みを目指す医学生が東大・慶応・医科歯科・順天堂・日医・女子医・東医などから集まります。毎年、WHO、ハーバード、スタンフォードなどの海外トップスクールに留学する運営メンバーも多々おり、とても刺激になります。

関東における弊団体の最新情報はtwitterの@GIP_KANTOより御覧頂けます。

興味ある方は、ぜひお近くのinochiメンバーや当アカウントのDMよりお声がけください。楽しみにしております。

2019年をゆるく総括

ご無沙汰しております。

周りに便乗して、一足遅く今年を思いつくままにまとめます。

大学に入って

・医学のお勉強は一切なし+クラスも授業だいたい一緒に受けてるからほぼ高校の延長上だった。仲の良さも高校並み。

・般教+必修で週6時間英語→話す練習はたっぷりできた、でも硬質な文章を読み解く力が足りないことに気づき、来年はそれを中心に頑張りたい。

・化学実験のたびにレポートがあるけど、一回合格したらそれ以降もう書かなくていいと言うシステム。みんなが1回目で通してるけど僕は2回落ちた(字が汚いから)。良くも悪くも、レポートをかく練習は人一倍できたから、感謝。

・しょうもないことを言い合える友人ができて、楽しい。授業は出ずに、授業で理解している人に聞きまくってテストを通すと言う「半学半教」の精神を内部生の薫陶下でできるようになって、感謝。(まあ授業は面白いから行ってるけどね)

・「日吉の一年は受験リハビリ期間」と言って遊び散らかしている人がほとんどだが、よくよく話を聞くとやはり賢いし負けず嫌いな人が多くて、いつ化けるかが楽しみ。少数ではあるが学問に高い興味を示す人たちもいて(エッセンシャル細胞生物学をひたすら読んでる人、線形代数を極めている人)、話してて知的刺激をいつもうける。

・たくさんの先生に本当にお世話になりました。留学や勉学の進め方の相談に乗ってくださったり、素晴らしい機会を紹介してくださったり、面白い情報をシェアしてくださったりと、先生と生徒の距離が近い学校で本当によかった。期待・信頼に応えるように、頑張ります。

銀杏並木にて。本当にいいクラスだった

馬術部に入って

・馬可愛い

・馬のお世話は大変、でもそれが動物への責任。

・下手すぎて何回か自分にキレそうだったけど、先輩の指導を理解してなかったのが問題だと気づき、曖昧なところを徹底的に質問したらなんとなくコツを掴めるようになった。

・来年1/18(なんと誕生日)に初試合、頑張るしかないね〜

キモサベー。須田さんお世話になりました!

MICINに入って

・7月まではSQL、JSをメインにサポートエンジニア的な仕事をしていたが、医学部生であることを買われて(?)新規事業の立ち上げチームで色々とお世話になった。サービス名を決めるコンペで先輩に負けて、レガシーを残す唯一の機会を逃して悔しい笑。来年1月からのユーザーテストが楽しみ!

・いろんな職種の人と一緒に仕事ができることって、本当にためになる。それぞれの分野特有のやり方・考え方を、その人なりの目線で話してくれて、活字では得られない深い知見が得られて、感謝。


inochiに入って

・昔参加者だったから軽いノリで入ったけど、面白い先輩だらけでいつの間にかコミットしてた。自分のチームも持つようになって、決勝には連れて行けなかったが高校生2人の成長を見て本当に感心した。

・スピンオフで慶応ベンチャー大賞にも出して、2次選考止まりだったが、僕のメンターだった先輩が優勝して、今度は自分かなってなった。

・本当にいろんな偉い大人たちにお世話になって、ロールモデルがいっぱいできた。自分の成長が多分最大の恩返しになると思いますので、頑張ります。

・ついでにご報告ですが、来年の関東代表は僕がやることになりました。すべてにおいて敵わないなーと思っちゃう前代表から引き継いで、さらに団体を大きくしていきつつ、学生ならではのやり方でメンタルヘルス界隈を盛り上げていけたらなと思います。

メンタリングデイ


OISTで研究

・来年の春休みはOISTで2ヶ月間、認知科学について勉強すると言いましたが、準備はすでに始まり、先生オススメの本を読んでいます。日本語で読んでも難しい内容を英語で読んでるので、時間かかりそう😇

Cover for 

Ecology of the Brain
https://global.oup.com/academic/product/ecology-of-the-brain-9780199646883?cc=jp&lang=en&
Cover for 

Mindware
https://global.oup.com/academic/product/mindware-9780199828159?cc=jp&lang=en&

*一応免許もとった


総括して:

今年は人に恵まれた一年でした。感謝しかない。

受け身な勉強をずっとしてた受験期と違って、人との出会いの中でいかに学びをもぎ取るかの積極性が少し身につけたかなと思う。

おかげで視野は本当に広がったし、自分のことも相対化できた。

そういう意味で、コミュニティは本当に大事だと思う。

正直、医学部の一部の同級生のつまらなさ・幼稚さには最初はめちゃめちゃ失望して、やっぱ清華に行った方がよかったかなと後悔したが、

同じことを感じる同年代の人たちはやはりいるもので、MICINやinochiが自分にとってそういったコミュニティになってくれた。

また、研究室見学やイベントで慶応の先生や上級生と仲良くなって、同じ大学の別のコミュニティでお世話になったりした。

全てを自分一人で頑張れるほど僕は強くないので、環境としてのコミュニティの存在が本当に大きい。

自分の今いるコミュニティがつまらなかったら、別のを探せばいいし、それでもなかったら自分で作ればいい。

総じて言うと上の世代が多いコミュニティは学びが多いので、あえて同世代が少ないところに勇気を持って顔を出すのはいいと思います。

あとは、うまいことコミュニティを使えわけ、それぞれの強みをもぎ取ることですね。

しかしこうしてコミュニティドリブンになりすぎると、自分そのものがコミュニティによって定義されてしまって、

自己紹介の時に肩書きが先行しては「じゃあお前自身は何なんだ」ってなるので、来年はコミュニティを踏み台に自分のアイデンティティを確立できればなと思います。


こんな僕ですが、来年もよろしくお願いします!

(活動に興味あったらぜひコメント・メッセください!笑)

【読書めも】サピエンス全史を読んで

5ヶ月分の隙間時間を用いて、大著「サピエンス全史」(イギリス版)を読了しました。

率直な感想:

初めて歴史が「面白い」と思いました。

僕は受験で使う歴史が嫌いすぎて、世界史・日本史を避けるために理系になったと言っても過言ではありません。

カタカナと漢字の羅列を無限に覚えていく苦痛。

得た知識(呪文)を現実世界のどこに応用したらいいかが見えない喪失感と虚無感。

そもそもの物語としての面白さも受験の文脈で失われて、知的好奇心が消失。

以上の不満を全て満たしてくれた本です。読了して2週間経った今でもその余韻に浸っており、自分の感動と学びを記録したくて仕方ないです。

とは言いつつも、この人類の200万年の歴史を記述する300ページに及ぶ大著を歴史をほぼ知らないいち大学生がいきなり語るのは甚だ恐縮ですので、今回は主に

「サピエンス全史のどこが面白いのか」

について自分の感想をまとめられたらなと思います。

①過去の出来事の、現在との深~い繋がりが明示的に語られる

まずはここです。「現在を理解するために歴史を学ぶんだよ」みたいな話は耳に胼胝ができるほど聴きましたが、本当の意味で両者の繋がりを深いレベルで語ることは難しい。

本の中では、コロンブスの航海やナポレオンのエジプト遠征が例として挙げられたが、その背後にあるimperialismとscienceのタックル(15: the marriage of science and empire)が、西洋が現在の科学における地位を築くことができた所以であると書かれました。

西洋はもともと科学を発展させるのにあたり実利的なアドバンテージ(金がある、遺伝子が優秀など)を持っていたわけでもないですが、imperialismの出現が他地域に比べ早かった。

そこで、Imperialismもscienceも、「我々にはまだわからないことがいっぱい」ということを認めるところから始まり、前者は未知な領域の占領、後者は未知な知識の獲得が目的であるため、科学者を遠征隊に載せる形でタックルを組むことが発想として当たり前でした。実際、エジプト遠征隊には学者が165名おり、そのおかげでegyptologyという全く新しい学術領域が確立され、宗教、言語そして植生についての新しい知見を得られました。

なるほど、だから科学のゆりかごはインドでも中国でもなくヨーロッパなのか!

そこでつながっていたか!

と、非常にピンっときました。

歴史が現在に繋がるのってまさにこういうことだなと。

そして、この本のすごいことが、歴史上の大きな出来事のほぼ全てを網羅しつつも、cognitive revolutionによるintersubjectivityの実現やadmitting ignoranceなど、実に少数の概念で源流を解釈できている点だと思います。

全てが現在にシームレスに繋がる瞬間に得られる快感が絶えません。

②的を射るメタファ

On going..

③ふつう考えないけど言われると「まさにそう」と唸らせるアナロジー

On going..

【医療施設実習】介護老人保健施設に1週間行って思ったこと

追記:

ここでの体験を元に、勘違いの仕組みに興味を持つようになり、OISTでそれ関連の認知科学分野のことを勉強することになった。

うちの医学部には、1年生の夏休みの1週間を取り上げて、医療施設に実習に行かせるEEP1(Early Exposure Program)があります。

正直に言うと、だるかった。

他にやりたいことがあるのになぜ今。しかも病院じゃなくて老健(志望理由をちゃんと書かず第1-5希望全落ちした自分が悪かったが^^;)。

まあ、せっかくいくんだから、費やした学費と時間にふさわしい学びを得て帰ろうと、コンサルの気持ちに切り換えて行ったら、思いのほか収穫が多かった。

*以下、先方に提出したレポートを改修したものなので、真面目な内容になっています。


6日間に渡る実習は、僕の人生観を変えたほどの衝撃を与えてくれた。

まず、高齢者の方々とのコミュニケーションは、その具体的な内容以上の意味をもたらした。一番印象深い、2 階の女性利用者様 Y さんとの触れ合いをここで紹介したい。

(機会あればまた3階の利用者Kさんについて書きます)

最初に Y さんと目があった時に、Y さんは僕を手招いた。僕はそれに従って行ったが、いきなり手首をがっしりと掴まれた。

「家に返してくれ」

と、Y さんは細い目で僕を見つめ、悲しい声で僕に訴えかけた。

どういうことかわからず、僕は Y さんをデイケアの利用者だと思って、「まだですよ」「午後になると家族が迎えにくるよ」ととりあえずなだめてみたが、Y さんは反応することなく、「帰りたい」との一点張りだった。

「どこに帰りたいですか」「実家はどこですか」「家族はいらっしゃいますか」などと問うたが、「わからない」と。

事態の不自然さに気づいた僕は、通りかかりの職員に助けを求 めたところ、Y さんが重度な認知症であることがわかり、「帰りたい」という言葉自体に意味はなく、ただの不安の表れだと教わった。トイレにいても、「トイ レに行きたい」と言ってしまうほどだったとのこと。軽く話題を逸らす程度の 話だけして、なるべく関わらないようにした方がいいとも言われた。

僕は掴まれた手首に残された赤い跡を見て、そうするしかないかなと思った。

しかし、何かできることはないかとの同情や悔しさと、Y さんそして認知症に対する純粋な好奇心から、僕はその次の日も Y さんと会話した。

先日学んだユマニチュード (仏:humanitude) を用いつつ、身の上について色々とお話した。 帰りたい「欲求」を嘘で一旦満たし、3 桁の数字を覚えさせてみたが、Y さんは それを一分足らずにもう忘れてしまった。

話は五分ごとにループして行った。Y さんの感情もループしていた。

最初はお強請りするように、次は怒り気味に、最後は悲しさと寂しさに襲われ、うつ伏せになって涙を流した。

全てが Y さん の勘違いとかではなく、本気にそう思っているように思えた。

僕にはもうどうしようもなかった。見えている世界が違った。しかし、Y さんが 底知れぬ精神的苦痛を味わっていることだけは明白に感じ取れた。どこに、い つ、どうやって帰るかはわからない、ただただ帰りたい。まさに「認知の奴隷」 だと思えた。Y さんが見ているであろう景色をイメージするだけで、気が狂うような絶望を感じた。

僕は認知症の厳しい現実を目の当たりにした。

「見える世界が違う」ことほど解消しがたギャップはない。

全ての介護、特に認知症の介護の核心には心への寄り添いがあるとユマニチュードでは説明されるが、現場の職員たちが様々な仕事に忙殺されているのを見ていると、利用者と「おしゃべりする」ことはもは や贅沢としか言えない。

また、施設長との話で、認知症は今の所完全に予防・ 治療されることはできない、進行を遅らせることしかできないことがわかった。

どうすればいいのか。考えられる方法はいくつかある:

  1. 認知症を予防する方法を見つける
  2. 認知症を完全に治す方法を見つける
  3. 職員の負担を増やすことなく、認知症の患者が心安らかに過ごせる方法を見つける

1 と 2 については、これから勉強していく。

3 について、3 つのアプローチが考えられる:

  1. 職員のルーティン(定例打ち合わせ、清掃、書類管理、排泄介助、入浴介助など)の効率化を図る
  2. 職員の数と質を上げる
  3. VR 等のテクノロジーを用いて認知症の患者に安心感を与える

1は正直、改善の余地がほぼ見当たらない。さすがだなと思った。必要最小限の人的リソースをフル活用していた印象がある。

それでも改善できる箇所はいくつか考えられるが (自動脱衣、自動お茶出しなど) 、もともと少ないヒューマンインタラクションを剥奪してしまうと本末転倒なので、なかなか難しい。

しかし、工数とコストの面では2より優れているため、管理者層における需要は高いだろう。

2については、入浴介助の時に職員の方にこう言われた。

「入浴介助はパイプライン処理のようで、A がこの仕事を終えたら次はあれだな、と B が察してすぐに 動けると仕事は早い。しかし訓練が必要で、人手不足の中ではまず質より量たから仕方ないよね」と。

介護の仕事がハードなために国内のなり手が減り、それで海外からなり手を「輸入する」という国の方針が近年物議を醸しているが、 現場を見ると必至のことだと思わざるを得ない。

ただ、数を確保しつつ、新しいなり手の教育を全て現場に任せっきりにするのではなく、計画的で組織的な研修などの教育を国や自治体などがサポートする体制を整備することが必要で、さもなければ数があるだけで質は低く、返って現場に迷惑をかけることになる。

また、②は①の裏返しでもある。必要最小限の「必要」には、どうやら「おしゃべりする」ことは入っていないようだ。

ユマニチュードを重視しているにも関わらず、実践を現場に任せっきりの管理者層のやり方には賛同しかねる。

本当にユマニチュードを実装したいのであれば、①と②に加えて、職員の工数管理・インセンティブ・評価システムなどの経営サイドの見直しも不可欠だろう。

3について、後々調べたところ、ある英ベンチャーが認知症患者を対象に、懐かしの風景などをコンテンツに含んだ VR サービスを提供していることを知った。

1と2ではあくまで患者とのヒューマンインタラクションを絶対視したが、そのインタラクション自体がかなりストレスになる(10代の我々が3時間の「フリートーク」でもかなり精神的にやられた。家族もだんだん会いに来なくたるらしいから察しがつく)ため、結局のところ1と2が解決策として不完全な可能性がある。

もし3がヒューマンインタラクション同等あるいはそれ以上の効果をもたらしてくれるのであれば、介護の現場に導入 しない理由はないだろう。

以上、僕は主に認知症にフォーカスしたが、心の満足度を上げる困難は比較的健康な高齢者の場合にも通じる。

デイケアの利用者ならまだ家庭というコミュニティの温もりを感じることが多いが、入所者の場合だとそれすらない。同じテーブルの利用者同士でも滅多に話さない。スマホはもちろんのこと、テレビも見ない。本も読まない。ただただ座って、虚ろな目でどこかを眺めている時間が圧倒的に長い。若い僕と違って、実際高齢者はそれでいいと思っているかもしれないが、話しかけるとみんな大体嬉しいから恐らく違う。

馴染みのあるコミュニティから切り離され、新しいコミュニティにも馴染む気配も気力もなさそうだが、コミュニケーションは欲しい。そのジレンマを抱えたまま最後の時間を過ごすのは、少なくとも僕は嫌だ。

2 階が幼稚園で 1 階が老人ホームになっている施設もあるらしいが、そのような WIN-WIN なコミュニケーションの場を設 ける努力はこれからの社会にとって不可欠だろう。

僕はいわゆる「お医者さん」になるので、介護老人保健施設で働く可能性は小さい。もしかしたらこれが人生で最初かつ最後の体験かもしれない。

しかし、意味はあった。

QOL の向上にとって、身体機能の維持・向上以上に、心に寄り添え、「人間として生きる喜び」を日々の生活で実感させることの重要性を、そし てのその難しさを、実体験を通じて学ぶことができたからだ。

将来医療に携わる人間として、これ以上の収穫はないだろう。

最後に、この機会を提供してくださった学校と関係者の皆様に感謝を申し上げたい。

(実習内容が済むと早めに切り上げてくれた担当者にも感謝です)

【統計】感度、特異度、尤度比とベイズの定理

感度、特異度、尤度比とベイズの定理

*わかりやすい図あったので載せときます

f:id:YoN:20190911110250p:plain
fig 0

頭痛の鑑別診断について勉強していた時に、「LR+: 9」とかが出てきたから、尤度比(LR: Liabilit Ratio)とその周辺知識についてまとめてみました。

尤度比は簡単に言うと、Aさんに症状Bが見られる時に、どれくらいの確かさでAさんが病気Cにかかっているかをわかりやすく示す指標です。それを理解するためには、まず感度と特異度について学ぶ必要があります。

 「この顔だと彼女ができるLR+は0.3くらいかな」みたいな使い方ができるので理解して損はないです。

感度と特異度について

前提として、陽性(positive)は「事象が起きる」ことを言い、陰性はその逆を言います。一般的に、エイズ陽性と言われると、エイズにかかっていることになるが、例えば事象を「病気Aが見つからない」こととすると、陽性は「病気Aなし」、陰性は「病気Aあり」となるので注意しましょう。

感度(sensitivity):全ての陽性要素に対して、本当の陽性要素を探知する精度

 sensitivity = true positives / (true positives + false negatives) ー①

特異度(specificity):全ての陰性要素に対して、陰性要素を探知する精度

specificity = ture negatives / (ture negatives + false positive) ー②

 例えば、事象を「成績がいい」ことにし、「勉強時間が長い」という検出法の感度を考えましょう。

サンプル数を10とします。8人の勉強時間が長かったから、「成績がいい人は8人いる」と結論づけました。明らかにおかしいですね。その8人の中に、長い時間ボーと勉強している人がいれば、その人は必ずしも成績がいいとは限らないよね。その人のことを疑陽性(false positive)と言います。また、長い時間真面目に勉強して、実際いい成績取る人たちのことを真陽性(true positive)と言います。

さらに、「勉強時間が長くない」人たちの中にも、1人は勉強時間を実際より短く申告し、実は「成績がいい」人がいるでしょう。この人たちが偽陰性(false negative)に当たります。嫌ですね笑。

例えば陽性の8人の中で、本当に成績がいい人が6人(つまりよくない人が2人)いるとすると、式①より、

sensitivity = 6 / (2 + 6) = 0.75

つまり、この検出法の感度は0.75で、陽性だとわかった要素の75%が真に陽性だということがわかります。

また、陰性の2人の中で、本当に成績がよくない人が1人だけ(つまりいい人も1人)いるとすると、式②より、

specificity = 1 / (1 + 1) = 0.5

つまり、この検出法の感度は0.5で、陰性だとわかった要素の50%が真に陰性だということがわかります。 

f:id:YoN:20190909153301p:plain
fig 1

尤度比について

LR (likelihood ratio)+  = sensitivity/ (1 – specificity)

事象あり群で、なし群に比べて陽性結果がどれくらい得られやすいか

>1: ちゃんと正しく陽性を検出できているね

LR- = (1 – sensitivity) / specificity

事象なし群で、あり群に比べて陰性結果がどれくらい得られやすいか

1: ちゃんと正しく陰性を排除できてるね

f:id:YoN:20190909153655p:plain
fig 2

確率とオッズについて

確率:事象あり/(事象あり+事象なし)

オッズ:事象あり/事象なし *1との大小関係が重要

ベイズの定理

事後オッズ=尤度比x事前オッズ ????

参考文献

入門医療統計学 森實敏夫 東京図書

wikipedia